
第9グループ新年合同例会
近況報告王濤さん(米山奨学生)
東海大学にて臨床心理学を勉強中、修士課程卒業、博士課程進学。
母国中国で産婦人科の医者として9年間勤めたが患者の心理障害に悩んだ。2002年から2年間体外受精の仕事もしていた。1978年体外受精による赤ちゃん誕生で不妊治療は大きく進化を遂げた。中国でも1988年より不妊治療の技術の進歩は著しく、現在は、専門的医療機関の不足、高額な治療費、社会の誤った認識など様々な問題を抱える患者の精神的ストレス、経済的不安が大きい。中国は、日本や欧米諸国と比べると不妊に悩む人の精神的社会的サポートする体制が整っておらず遅れている。ある雑誌に日本の臨床心理の記事が載っていて、その記事に惹かれ入学となった。今日に至るまで研究をしている。留学という機会を生かし尽力し、日本での成果を中国で生かしたい。私は人々との交流を広げるため、ロータリーの米山奨学生に応募し、奨学生になった。今、世話になっている足柄R.C.はとても温かいクラブ。この米山奨学生制度は素晴らしい、ロータリアンと人との付き合いが出来、人生最大の財産が出来た。
近況報告
マリーン・パデットさん(青少年交換学生)
私が今行っている小田高は、ルクセンブルクの学校とは違う。ルクセンブルグは食堂で食べるが、今はお弁当。私はお弁当が大好き。授業中は静かで彼らはとてもシャイ。ルクセンブルグでは授業中喋るし遊ぶこともある。16歳で煙草、お酒はOK。電車の中で食べるし、道でキスもする。しかし、フランスでは鼻をすすることは凄く悪い。日本とマナーがだいぶ違うが、私はどちらも好き。違いがとても面白い。
卓話者紹介瀬戸弘之会長(箱根R.C.)
日頃ロータリーの新世代の為に多くのプロジェクトを手掛けて来ているが、特にそれにふさわしい先生に来て頂いた。お父様は和田重正先生、息子さんは、「はじめ塾」をやっていて、ご本人和田重宏先生はCLCA(CHILDREN.LIFE AND CULTURE ASSOCIATION)を立ち上げ、親子三代に渡り活動をしている。地域の子供は地域で育てるという思想、哲学、理念を強く持ち、日頃熱い活動をしている。今日はテーマにあった話を聞くことが出来ると思う。
講 演 和田重宏様(CLCA会長)
CLCAは、NPO法人の組織。青少年の健全育成の分野で活動を展開している。行政でやれないことを市民目線で提案をしてゆく。
子供は9歳までに感を育てることが大事。今の子供達は考えるが行動に移すことが苦手。情報が十分あっても決断に欠ける。昭和30年代頃までは遊びの中で感というものを体得出来た。今は、体験型能力を身に付けないまま学校に行く。はじめ塾では能や伝統芸能の伝承も行っている。能では全員が前向き方向。西洋では合唱・合奏と指揮者が居るが、能には居ない。楽譜が無い。呼吸が合わないとだめ。一人間違えたら、周りの人が微調整をして盛り上げていく。能には学校教育で欠けているものが多く入っている。
誉めて育てる教育の見直しがアメリカで言われている。日本でも誉めて育てられた子が仕事に就き、上司から叱られるとすぐに辞めてしまう。誉めておだててやらせる教育では無く、出来たことに対し認めて祝うというやり方をしたい。CLCAでは、寄宿生活、塾との連携を行って来た。一時期親から離し、ハングリーな環境の中で育てることに成功。戦前、戦中、戦後と寄宿生活を行っていて、日本中・海外からも来ている。
=スライドを見ながら話す=
・自分達で家を建て、労働奉仕を学ぶ。
・水生生物の調査をし、水質の汚れを見る。
・手作りカヌーや縄文土器を焼く。
・人工林の伐採、農業体験、茶の収穫。
・黒米、赤米、緑米、田起こしから収穫まで。搗いた餅を派遣村にも届けた。
今の子供達は仕事=稼ぐという考えで、奉仕の喜び、生き甲斐が仕事の中にあることを気付かぬまま仕事をしている。はじめ塾では、人との出会いを大切にしている。年齢に囚われず色々な人を呼び色々なことを聞いた。現在、不登校、引きこもりが年間12万7千人居ると言われている。思春期が27歳から28歳くらいまで長期化している信じられない現象がある。34歳まで大人の感覚を持って居ないと言われている。ニートと言われる人達が34万人。引きこもり64万人。したいことはするが、しなければいけないことが出来ない。数は公式な発表なので、実はもっと多く居る。貧困率を見ると7人に1人が平均所得以下。これは世界で4位と悲しい現実。現在、パソコン、ゲーム、携帯電話とバーチャルな生活が多く実体験不足。体験が無い為、発達障害が増え人間関係が築けない。生活リズムの乱れ、食事を作らない親。動物は親から離れたら自分で餌をとる。今、行政は後追いであり、変化についていかれない。国力の低下。地域の力で地域の子供達を育ててゆくことを早急に行わなければいけない。共に子供達の為に、日本の未来の為に、力を注いで行けたらと思っている。
卓話「徳川慶喜公の散歩道」 郷土資料研究家 奥津弘高様
“最後の将軍”15代徳川慶喜が存命中に国府津に滞在していたらしいという情報を耳にしていたのですが、千葉県松戸市が刊行した『市政施行55周年記念徳川慶喜展図録』の巻末に「慶喜が国府津滞在中に記した日誌」が見開きで掲載されていました。何とかその資料を入手して町おこしに使いたいと思い松戸市へ足を運ぶとともに、慶喜より4代目にあたる慶朝氏より快諾を受け、他の資料も一緒に提供して頂きました。慶喜の滞在日誌は小さいので他の資料の間に隠れていたらしく、発見されたのは平成になってからで約90年もの間そのままになっていたのです。
滞在していた所は、幕末の戊辰戦争で榎本武揚や土方歳三らと共に戦って名をはせた大鳥圭介の別荘ですが、東海道新幹線の南側で国府津の岡地区にありました。明治44年12月から明治45年(大正元年)4月までの4ヶ月間ですが、家督を譲り隠居していた75歳の慶喜は喘息の持病のため避寒が目的だったと考えられ、かの渋沢栄一が紹介したものと推測されます。
また、国府津機関区のあった山側には大隈重信の別荘もあったのですが、お互いの“接点”はなかったようです。
慶喜の孫の榊原様が書き記した『徳川慶喜家の子ども部屋』という著書の中に、「春になると慶喜家では必ず“土筆御膳”を食していた」という一文があったので、関係者を頼ってレシピを入手して小田原市内の料理店さんの協力を得ながら“復刻版”を試作してもらいました。榊原様にも試食して頂いたところ好評だったので、町おこしの一環として取り入れてみようと考えました。
2007年は折りしも東海道線(新橋~国府津間)開通120周年・豆相汽船就航120周年・電話開設100周年・大隈別荘建設100周年と、国府津のメモリアルイヤーでした。慶喜が散歩していたコースを歩く「みかんの花と香りを楽しむハイキング」を企画し、イベントとしても日誌に記述された慶喜のグルメ一覧を紹介したりしました。試作した“土筆御膳”は来年の「慶喜滞在100年」を記念して販売する予定ですので、是非味わってみてください。
滞在中の慶喜は地元住民とも親しく、真筆も3枚残されていて国府津の地をとても気に入っていたようで、当時としては貴重なカメラを手にしながら散歩をしていたというようなことも聞いています。明治末期から大正にかけて、慶喜が愛した国府津から小田原にかけては80~100軒の別荘があり、大磯よりも多かったといわれています。山と海に恵まれていたので、医師からの進言による病気療養が目的の大半だったようです。
この大切な自然を子孫に残すことは私達の義務であると考えますし、小田原・国府津には近代日本の隠れた歴史の宝物が多く眠っていると思いますので、それらを掘り起こして後世に伝え遺したいと思っています。

会長あいさつ 関口富夫会長
以前に葉山のロータリークラブが「湘南を結ぶ友情の輪」というテーマのイベントを企画しました。この主旨は、近隣のロータリークラブが協力して社会奉仕を行うというものでした。第1回目は2001年のスタンプラリーで、協賛広告に協力したことによる還付金を小田原市へ助成金として利用して頂きました。続いて第2回目では、1920~40年代のクラッシクカーのパレードが開催され、参加された幾人かのタレントさんと一緒にホテル・スパウザでパーティを行ったことを覚えています。こういう素晴らしい社会奉仕ができるように、また皆様と企画ができるようにしていきたいと思います。
ここで皆様に、当クラブが24回目の米山功労クラブの表彰を受けたことをご報告いたします。またこの場をお借りいたしまして、梅津会員にマルチプル・ポール・ハリス・フェローのピンを、片岡・豊田両会員に米山功労賞を贈呈いたします。
幹事報告 立川公一幹事代行
1.地区より「ハイチ大地震災害支援のお願い」が届いていますが、詳細を2月始めの理事会で決定した後に皆様のご協力をお願いいたします。
2.次週合同例会は集合15時30分、点鐘16時ですのでお間違えのないようにお願いいたします。
3.本日、片桐会計より2009~2010年度本会計収支決算中間報告をして頂きます。
卓話「私のロータリー」宇山忠男地区米山学友委員長
私がロータリーに入会してから、今年で38年目になります。ロータリーの本質は普遍ですが、各年度の重点目標によって考え方の変遷がみうけられます。私が入会した当時は「奉仕」が重要視され、中でも職業奉仕が重点的に取り上げられていました。現在では、職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕が統括されて「地区奉仕プロジェクト委員会」が設置されています。本日のテーマを「私のロータリー」といたしましたが、あくまでも個人的な考え方として述べさせて頂きます。
ロータリーの綱領の前文に「ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、…」とありますが、私がポイントとして捉えるのは「有益な事業の基礎として…」とうたっていることです。一般的に考えると「有益な事業を基礎として…」となるところですが、綱領の表現では“奉仕そのものが事業の基礎である”と解釈できます。私が考えるに“奉仕の心とは、人の役に立とうとする心”だと思います。そして、先ほど申し上げました綱領の文章は「人の役に立とうとする心がなければいかなる事業でもうまくいかず、その心を基にして事業に携わることが大切」という意味だろうと、私なりに受けとめています。
私はこれまで幾つもの事業を手がけて参りましたが、必要とされる企業は発展し、そうでないものは衰退しつつ消滅していくものだと思っています。人から必要とされるということは、人の役に立っていることなのです。
私は以前に倒産事業主によって結成された「八起会」主催の講演会を拝聴したことがあります。その話の中で「倒産の目に会った人は周囲からは“人がいい”と言われるが裏を返せば“馬鹿だ”と言われていること。その人たちは税金も払わず、支払いもしないで社会に害を与え、迷惑をかけているだけ」ということを言われました。合法に事業を進めて税金を払うことは社会への貢献だと思いますし、職業奉仕では「過剰な利益を出してはいけない」ということを聞かされますが、正当な利益を得て相応な納税をして社会貢献できることが「職業奉仕の理念」だと私は思っています。
私は本年度地区米山学友委員長に選任されましたが、米山について少し話を進めてみたいと思います。米山奨学金制度は、皆様ご存知の米山梅吉翁が作ったものではありません。日本でのロータリークラブ設立の準備に奔走した梅吉翁の功労を記念して、彼の死後に東京ロータリークラブが設立したものです。太平洋戦争に負け、世界から好戦的国家と見られていた日本の将来について思索していた東京RCの面々は、島国ゆえに貿易立国として復興させることが第一であると決意したのです。と同時に、日本の悪いイメージを払拭し平和国家として歩き出した現状を世界に知ってもらうために、奨学金制度を設けて“日本との架け橋”としての役を奨学生に託したのです。以来今日まで、米山奨学金を受けた多くの学生は世界各国で親日的言動とともに日本のイメージ向上に役立って頂いており、重要な地位に付いている方もいらっしゃいます。こうした経緯をふまえ、世界平和の輪を広げるためにも継続していく方針に変わりはなく、ロータリアンの減少と比例として寄付金額も減っていることも事実です。
司馬遼太郎は「幕末期から明治維新にかけて新しい日本を作り上げた人物には、私心が見られない。そこに人々は魅かれるのだろう」と語っています。米山奨学金への寄付も「私心を減らす」ことの一端であるだろうと私は考えます。決して強制ではございませんが、本年度も皆様からのご寄付をよろしくお願いいたします。

会長あいさつ 関口富夫会長
1月は「ロータリー理解推進月間」です。本日皆様のお手元に届きました『ロータリーの友』をしっかり読んで頂き、ロータリーへの理解を深め、見聞を広めてくださることをお願いいたします。
西日本や東北の降雪に比べて太平洋側は晴天が続いていて、澄んだ冬の夜空に星がまたたいています。中でもオリオン座やペガサス、白鳥座などが目をひき、果てしない宇宙へと私たちを誘ってくれます。
日本の景気も政界も、冬空のように早く澄みきってもらいたいものです。
なお、ポール・ハリス・フェローの楯が立川会員に届いていますので、この場をお借りして贈呈いたします。
幹事報告 堀金和代幹事
1.第3回アクターズミーティングが、1月24日に横須賀市で開催されます。
新年賀詞交歓会
会長あいさつ 関口富夫会長
多忙な年末年始を終え、下半期第1回目の例会をここに迎えることができました。4月には創立30周年記念式典が控えていますので、改めまして皆様のご協力をお願いする所存です。あわせて皆様方のご健勝をお祈りいたします。
幹事報告 堀金和代幹事
幹事として残された任期を私なりに全力で努めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
理事会報告
1.片桐会計より、半期の中間決算報告と年末会員家族親睦会の収支決算報告があり、ともに承認されました。
2.後期の会費が決定いたしました。内訳は会費12万円、IM登録料5千円、ポリオ撲滅寄付2千円の計12万7千円です。
3.「新会員の集い」への参加費5千円と、2月の卓話予定が了承されました。
その他の報告事項
1.当クラブおよび小田原ロータリークラブの事務局として長年務められた木村さんより、今年度6月末日をもっての「退職願」が提出されました。現在、小田原ロータリークラブが主となって話し合いが進められています。
2.合同例会でのチャリティーバザーへは、当クラブから今までの各種記念品の在庫を出品することになりました。
