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2004年04月23日

 グレン E エステス RI会長代理のご挨拶

先日、鎌倉に来られた時のご挨拶です。例会で回覧されましたがガバナー事務所よりデーターを頂きましたので掲載いたします。

親愛なるロータリーのみなさん

私は今つくづくロータリアンでよかったと思っていますが、それにはいくつか理由があります。本日ここにお招きいただいたことは、本当に名誉なことです。と申しますのも、我々のよき友である蔵並定男さんと奥様の洋子さんの住む町を再び訪れることは、本当に特別なことだからです。蔵並先生と私は共に国際ロータリーの理事を勤めた仲であります。

私はつねにこう申してきました。私が成し遂げてきたことは、すべて様々な活動の過程で、知己を得、親友となった人々の助力のおかげてあると。蔵並さんご夫妻とは89年にソウルで開かれた国際大会で知り合いました。たしか蔵並先生はこの大会委員であったと記憶しております。

このようなわけで、ロータリーでこれまで私が成し遂げてきたことはすべて、もとをただせば私と蔵並先生のつながりのように、人との出会いから始まっているのです。妻のメアリーは常々洋子夫人を「日本のおねえさん」と呼び、妻いわく蔵並先生は私の「先生」ということになっています。

私は常々、たった一人の人間でも、大変大きな力を発揮できることに、感銘を受けてきました。つい先ごろ出席したオーストラリアのブリスベンでの大会で、私は大変印象に残る話を聞きました。あの有名なクィーンエリザベス2世号の旅程が変更になったために生まれた、国際交流の話です。

1年少し前のことですが、南太平洋を航海中のクィーンエリザベス2世号は、パプアニューギニアのマダンに寄港する予定でした。しかし行き先が変更になり、同じパプアニューギニアのもっとずっと小さな港町ラエに立ち寄ることになりました。それまで豪華客船を迎えたことのなかったラエの人々は、ずいぶんと喜んだそうです。そこでラエのロータリークラブの人々は、何人いるかはわからないが、とにかくクィーンエリザベス2世号に乗船中のロータリアンを停泊中に招待し、昼食を共にすることにしたのです。そこで航海中のクィーンエリザベス2世号に、メッセージを送りました。

するとこの船旅には14名のロータリアンがいることがわかりました。そのうち6名はすでに現地での予定がありましたが、残りの8名は昼食会への招待を受け入れたのです。

ラエでは町をあげて早朝8時の入港を待ち焦がれていました。ラエのロータリアンの一人ロス・ハンフリーズは、昼食まで随分と時間があることに思い当たり、一行のためにツアーガイドをかってでたのです。自ら愛車のハンドルを握り、妻の車には運転手を手配して、下船したロータリアン一行を連れ、ラエの一大ツアーが始まりました。行き先にはロスが経営に携わっていたアンガウ記念病院も含まれていました。

クィーンエリザベス2世号に乗っていたロータリアンの一人に、70代ながらまだまだ元気一杯の英国人女性、オードリー・ゴウがいました。ラエの町のツアーにもラエのロータリークラブでの食事にもすっかり満足した彼女は、こんどはラエのロータリアン全員を、クィーンエリザベス2世号に招待、英国伝統の「午後のお茶」を振舞ったのです。これはラエのロータリアンにとっては思いがけないプレゼントで、有名な客船でロータリーの友情を夕刻近くまで深め合いました。ついに別れの時は訪れ、互いにさよならを言い、これからも連絡を取り合おうと約束したのです。

ロス・ハンフリーズはクィーンエリザベス2世号のロータリアンと本当に連絡を取り合うことになるとは思っていませんでした。ところが数週間後、彼のもとにあのオードリーから手紙が届きました。彼女はイギリス、ニューキャッスル・アポン・タインロータリークラブの会員でしたが、ラエでのツアーが忘れられず、とりわけ病院で見た、旧式の医療機器と限られた医療用品で、精一杯の治療にあたる人々の姿に思いをめぐらせていたのです。オードリーは尋ねました。「お気にさわったらごめんなさいね。でも少しばかりの寄付をつのり、病院のお役にたてればと思うのですが、よろしいかしら?」

気にさわるどころか、もちろんロスはこの申し出に喜びました。オードリーは2000ポンドぐらいならなんとかなるといったのですが、これだけでも病院にとっては大助かりです。さらに3ヶ月後の手紙には、なんとその5倍の一万ポンドを工面したと書かれていました。

さて寄付が集まり、今度は優先順位をつけた品目のリストがいることになり、ロスはたちどころにこのリストを作成、さらに、ロータリーの同額補助金に申し込めるかもしれないことを付け加えました。オードリーはロータリーに入って日も浅いため、同額補助金についてはよく知らず、さらに彼女のクラブも申し込みをしたことすらなかったそうです。しかし2人は窮地に陥ったパプアニューギニアの病院を救うべくあらゆる手立てを尽くそうと考えました。ニューキャッスル・アポン・タインとラエのクラブは力を合わせ、同額補助金の申請書類を提出、これが認められ、皆が喜びました。 同額補助金は、オードリーが集めた寄付と合わせて、米ドルで5万ドルにのぼったのです。さらにオードリーの友人で航空貨物を扱う会社のオーナーが、医療機器と医療用品を無料でパプアニューギニアに送ってくれるというおまけまでつき、この5万ドルはさらに有効に使われることになったのです。

アンガウ記念病院では、クィーンエリザベス2世号に乗って突然やってきたこのイギリス人女性に、あだ名をつけました。オードリーはシンデレラに出てくる「魔法使いのおばあさん」と呼ばれています。

みなさんにこのお話をしたのは、行動のもつインパクト、影響力を強調したかったからです。我々がとる行動が引き金となって、つぎつぎとさまざまなことが起こります。めぐりめぐって最後に何が起こるか、時に想像もできません。オードリーさんの場合には、ほとんど偶然の出来事が長期にわたるインパクトをもたらしたわけですが、このような状況にいつだれがおかれても、おかしくはありません。今日本日お集まりの皆さんの中から、第二のオードリー・ゴウがでることはあるでしょうか?それはひとえに我々の選択にかかっているのです。

ロータリアンが助けを求められ、行動を起こすとき、我々には常にすぐに手を貸してくれる世界規模の支援ネットワークと偉大な財団がついています。日本のロータリアンの皆さんが、災害に速やかに対処するお姿には、つねに感銘を受けて来ました。メアリーと私はピーナツボ山が大噴火をしたしばらく後にフィリピンを訪れましたが、このおそろしい災害によって家を失った人々のために、どれほど迅速に日本政府とロータリアンが救いの手を差し伸べたかを聞かされました。もちろんここ日本で起こった数々の災害においてもロータリアンは迅速に対応してきました。10年前、あの神戸の大震災の後の皆さんの対応は、我々みなの模範となっています。

「超我の奉仕」「もっとも奉仕するもの最も多く報われる」といいますが、
奉仕の結果手にする報酬は、困った人に「手を貸す」ことができたという個人的な満足感に他なりません。そして「手を貸す」ことにおいて、日本のロータリアンの右に出るものはいないでしょう。我々一人一人が、個人のレベルで、また何人かで協力して、それぞれの奉仕活動を行い、周りの人々の暮らしを変える機会にこれからもめぐまれることでしょうが、とくに節目の100周年にあたる来年は、そんな機会が増えてもらいたいものです。

すでに申しましたように、理想のリーダーとはどうあるべきかに関しては、他のリーダーを観察し、先達の経験から多くを学んでまいりました。このような体験から私が考えた、リーダ-の条件を述べてみます。

リーダーは計画と目的を持たねばなりません。
リーダーは自分の行動がもたらす結果を考えねばなりません。行動には結果がつきものですが、自らの行動がどのような結果をもたらすかを常に意識していなければならないのです。
優れたリーダーは、利己的な欲求にかられて行動してはなりません。自らの地位や優越感ではなくロータリーを究極の目的にしなくてはなりません。
よきリーダーは人の言葉をよく聞き、学びます。ロータリー以外の人の意見もロータリーのためになることを胸に、必要に応じて考えを改める必要があります。

私が、みなさんこそがこのロータリーの組織の中で最も重要な人々であると口にするとき、それは決して世辞や追従ではありません。みなさんが汗を流しているのは、地区ガバナーのためでも、国際ロータリーの理事会のためでも、財団管理委員会のためでも、ましてや国際ロータリーの会長のためでもありません。みなさんはロータリーのために、そして人類のために尽くしているのです。ロータリーを通じればこそ、我々は様々な奉仕プログラムを実行でき、100周年にあたって「ロータリーを祝う」ことができるのです。

元会長であり私の友でもあるスイスのボブ・バースさんが、非常に意味深いことを言っておられたので、ご紹介したいと思います。ロータリーのピンは、これを胸につけている人物の、次のような発言を代弁するものであるべきだというのです。

「どうぞ頼りにしてください。
 頼りになります。
 信頼できます。
 私心は微塵もありません。
 いつでも力をお貸しします。」

どれもみな、すべてのロータリアンにあてはまってしかるべき内容です。

みなさんのクラブの、あらゆるロータリアンが、来年、すなわちロータリーの100周年にあたる年に、この言葉を実践していただきたく思います。そして「ロータリーを祝う」最上の方法は、「手を貸し」奉仕を行い国際親善を深めることなのです。

さてここでまず会員数を見てみましょう。ポリオ撲滅の後、ロータリーがまず取り組むべき第一の課題は、会員増強だと思います。会員数は、日本でもアメリカでも減少しています。日本からの理事である田中さんにとっても菅生さんにとっても、そして今日お集まりのみなさん一人一人にとっても、これは大きな問題であるはずです。

ロータリーにはすぐれた会員勧誘プログラムがあり、同じように効果的な退会防止プログラムを確立しようと努力しているところです。新しいメンバーが入るには入るのですが、そのなかのかなりの数が2,3年で退会してしまうのです。したがって純増のほうは芳しくありません。

会員数に関する戦略には次の3つが必要です。

退会防止
クラブ数の拡大
会員勧誘

新会員の勧誘とクラブ数の拡大はともに重要ではありますが、私個人の考えでは、まず一番大切なのが退会防止です。現在の会員の退会を確実に減少させてこそロータリーの発展があるのです。たしかに我々のような立場にある人間にはロータリーを広く世界にアピールする必要があります。しかしロータリアン一人一人にもロータリーをアピールしそれぞれのクラブのメンバーにならないかと誘う個人的な責任があるのです。一人一人が職業奉仕を日々の暮らしの一部とする責務があるのです。

みなさん、どうかそれぞれのクラブに戻って新しいメンバーを勧誘して模範を示し、また誰かが退会を考えているようなら、皆にそのことを知らせてほしいのです。何を期待してこの人はロータリーに入ったのでしょう。クラブはこの期待に添うよう努力をしたでしょうか。またそんな人にはどうしてクラブに入ったのか、その初心をもう一度思い起こしてみるよう促し、またどうしてクラブをやめようとしているのか、本音を聞いてみてください。すこしのきっかけで考えをかえ、クラブにとどまるかもしれません。他のメンバーにも同様のことをするよう働きかけてください。

今年度からすでに100周年をひかえた盛り上がりが感じられますが、来年度はロータリーの奉仕と友情の機会に満ち溢れていることでしょう。2004-2005年度に行われることはすべて、ロータリーという組織の歴史に深く刻まれるのです。

次年度においては、次の4つに重点的に取り組むよう、各クラブのメンバーに働きかけてほしいのです。この4つはどれも職業奉仕や地域奉仕の一部となりえるものです。

まず最初が「ロータリーのファミリー」です。退会防止の取り組みという観点からの、この重要性についてはすでに述べたとおりです。「ロータリーのファミリー」には我々の家族と彼らによるロータリー活動への参加に加え、我々の拡大家族、すなわち青少年交換学生、ライラの参加者、インタアクト・ロータアクトのメンバー、国際親善奨学生、GSEチームなどが含まれます。この大切な分野でクラブの援助を行うため、「ロータリーのファミリータスク・フォース」を設ける予定です。

次は保健問題で、これにもタスク・フォースが作られます。先ごろ私は国連で、次のような話を聞きました。

エイズウィルスは日々恐ろしい速度で広まっている。
マラリアは大きな問題である。
世界の多くの地域では飢餓が深刻である。
「失明防止」タスク・フォースは成果をあげている。
蔵並先生や他の方々もおっしゃるように、他の多くの病が世界中で人々を苦しめ死においやっており、予防・治療・研究の面でさらなる努力が必要である。

第三の重点は識字教育です。 この同じ国連での会議で、世界で20億もの人々が読み書きできないことを知りました.ロータリー財団の管理委員としての任期中、私は世界の多くのロータリー活動の拠点を見てまわりました。しかしもしも1つだけ、もっとも感銘を受けたプログラムを選べといわれたら、タイの「識字のための灯台」プログラムを選ぶでしょう。ご存知のように、このプロジェクトは1つの学区で始まり、学校から学校へと広がり、最後にはタイの文部省によって採択されたものです。来年度は識字タスク・フォースが、クラブや地区が独自の識字教育プロジェクトを成功させるお手伝いをすることになっています。識字問題の分野ではまだまだやるべきことが多く、基礎的な識字だけでなく、さらに進んで仕事につくために必要な読み書きの能力も大切なのです。

これまでの3つの重点分野は、みなさんにもなじみがあるはずです。しかし4つ目の重点項目は、来年度初めてお目見えするものです。新しいプログラムというわけではないのですが、捕らえ方はあたらしいもので、それは「水資源管理」です。ユニセフのプログラムディレクターから聞いたのですが、世界で12億人が安全で清潔な飲料水を持たないのだそうです。毎日6000人がきれいな水と適切な衛生設備を持たないために命を落とし、その大部分が子供であると報告されています。

アメリカ疾病管理予防センターの科学者によれば、伝染病の大部分は不潔な水を通して感染するということです。水はどの地域社会においても大変重要です。水はいずれ金よりも高価になるかもしれないといわれることさえあります。この貴重な資源の保全を今始めなくてはなりません。

水資源管理の問題は、開発の行き届いている地域でもそうでない地域でも、たんなる清潔な水の問題にとどまりません。もしも水の管理の問題に現在取り組みはじめれば、将来取り組まねばならない水の安全性や健康の問題の数は確実に減るのです。

これら4つの重点課題に真正面から取り組む決意があれば、我々には「ロータリーを祝い」我々の100周年を祝うにたる多くのすばらしい理由が生まれることでしょう。

100年も続く組織はそう多くありません。ロータリーがこの重要な節目の年を迎えられたということは、とりもなおさずロータリーの奉仕を必要としている人々が数多くいることの証でもあります。さらに前進を図るにあたり、たしかにこれまでに成し遂げてきたことを振り返るのは結構ですが、しかしただ手放しで喜んでばかりではいけません。そのかわり、我々は過去の成功から、あらたな1世紀にわたる奉仕の歴史のなかで、幾多の目的を達する勇気を得なくてはなりません。

我々の目前にある課題の1つは、年次プログラム基金を支援することです。だからこそ私はみなさんに平和の礎となり「毎年あなたも100ドルを!」というメッセージを心に刻み込み、みずからのクラブに広めてほしいとお願いしているのです。非常に多くの日本のロータリアンがしてくれているように、毎年財団に寄付をすることで、我々はロータリーの大切な活動の継続を可能にしているのです。

「毎年あなたも100ドルを!」は積極的に行動に出るという考えに基づいています。この行動がもたらすであろうすばらしい結果に想像をめぐらすことは可能ですが、最終的なインパクトの大きさは予測できません。行動がどのような結果をもたらすかを常に正確に予測することはできないのです。

こんどみなさんの子供に尋ねてみてください。「子供の時のことで一番よく覚えているのは何?」と。その答えにきっと驚くでしょう。親の我々がとっくの昔に忘れてしまったようなことを覚えているのです。日常生活の中で起きる何気ない瞬間が、記憶に深く刻まれるのです。このような何気ない瞬間の積み重ねが、我々をつくりあげていくのです。理想を現実にするのに、理想について語るだけでは埒があきません。日々の行動を通して実現するのです。そしてこの日々の行動こそが友愛の本質であり、奉仕の本質なのです。

そして毎日の行動は高い倫理基準の本質でもあります。次年度にできるもっとも大切なことの1つは、私人としても職業人としても、矜持を持って生きることです。我々は最高の倫理基準に従い、それを見た仲間のロータリアンも自然と同じ行動をとるようにしなくてはなりません。

「行動が雄弁すぎて、話が聞こえない」ということわざが私は大好きです。真理をついた言葉です。

みなさん、来年度はすばらしいものになるでしょう。よりよい相互理解と平和を世界にもたらすべく邁進しましょう。

ともにロータリーのファミリーとして、新しい成功の一世紀へと足を踏み入れましょう。そのとき我々の心はロータリーの一員であることの誇りにあふれているでしょう。2005年の6月にはシカゴでの100周年記念大会に是非おいでください。そして私と共に「ロータリーを祝おう」ではありませんか。そうしなければならない多くの理由を分かち合いながら。

Posted by Yoshida at 15:50 | Comments (2)

2004年04月22日

 第1169回例会

会長あいさつ 田中秀明会長
 藤の花も咲き始め、初夏を感じさせるような陽気になりました。四季折々に咲く花を見ながら季節の移ろいを感じられる喜びを、ありがたく思います。私達の任期も余すところ2ヶ月になりましたが、GSEや国際大会への参加という役目が残っています。国際大会へは13名以上の参加申込みがあるようですが、一人でも多くの方の参加を期待しています。20日の火曜日に、来日された次年度RI会長ご夫妻を囲んでのセミナーと懇親会が鎌倉プリンスホテルで開催され、私と譲原会員が出席させて頂きました。

幹事報告 川口功一幹事
1.ロータリーワールドを回覧させて頂きますので、お読みください。
2.新会員入会について前段の手続きが終了いたしましたので、関係書類等を郵送させて頂きます。結果の発表は5月13日の例会となります。
3.以前、ロータリー週報でお世話になった石塚勝治様(元文化堂印刷〓社員)が亡くなられました。ご冥福をお祈りしたいと思います。

卓話「製麺の実情」 村上正樹会員
 明治24年(1891)から空きビンや空き樽の廃品回収を営み、現在地で麺類の製造卸しをmirakami.jpg
始めたのは昭和23年(1948)からです。各業界も厳しい状況のようですが、製麺業も例外ではなく、ここ10年間で3店に1店くらいの割で姿を消しています。早朝から作業にとりかかり、休みもなかなか思うように取れない状態ですので、ロータリー活動にも積極的に参加できず皆様にご迷惑をおかけしている次第です。この場を借りましてお詫びいたします。
 さて、製麺業界は「生麺業界」「乾麺業界」「即席麺業界」「パスタ業界」の4つに大きく分かれます。私の会社は、中小企業が主流を占めている生麺業界に属しています。生麺業界は、わが国における麺類の生産の半分を占めていますが、生産量は平成4年をピークに年々減少の傾向にあります。昨年度は平成4年に比べると約15%減少という数字が出ていますが、先程の4つの業界の合計生産量はほとんど変らない状態ですので、如何に生麺業界が厳しい状況であるかおわかり頂けると思います。弊社での売上げの約40%がスーパー、約35%が小売店や業務用食堂(一般の飲食店やドライブインなど)、残りの約25%が学校給食や産業給食です。
 今、ラーメンブームといわれていますが、個人的な見方としては、余りにも商業ベースにのりすぎているように受けとれます。
 地元スーパーとは長い間お取引きさせて頂いていますが、新製品の進出が著しく弊社の売場を確保することさえ至難の技になっているのが現状です。それでも何とか続いているのはお互いの信頼の賜物でしょうか。
 我々の中小企業が徐々に追いやられた理由としては、〓消費者の要求にあった商品開発ができなかったこと〓スーパーが望んでいるハイレベルな品質管理に対し、中小企業の設備では対応しきれなかったこと〓流通センターの設置により大手企業が入りやすくなったこと などが考えられます。さらに、主要取引先だった商店街の食料品店がコンビニやスーパーの台頭で閉店に追い込まれるケースが多く、売上げを伸ばしていく分野が次第にせばめられているのが現実です。スーパーの売場から私達の作った商品がなくなっていくと同時に、長びく不況の影響でチラシを見ても“激安”“格安”の文字が目につきます。出荷数量に対して荒利益や収益性が見込めない状態になっていますので、今後の活路をどこかに見つけなくてはならないという危機感を持たざるを得ません。小田原地区では安売りの影響はまだ受けていないようですが、日本各地ではすでに激安商戦が展開されていますので、その波に飲まれると増々厳しくなります。小売業界でのデフレと並行して、外食ラーメン業界でもデフレが始まっています。厳しい現実とは別に、無店舗販売・通信販売・インターネット販売・工場直販などの新しい販路を模索していかなくてはならないと思っています。
 どの業界も同じことが言えると思いますが、この不況の折、企業のトップが必死になって走らないと存続が危ないことは充分承知しています。合わせてロータリー活動も時間の許す限り参加したいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

Posted by Yoshida at 17:48 | Comments (0)

2004年04月15日

 第1168回例会

会長あいさつ 田中秀明会長

 本日は移動例会で、会場を関口会員のお店に移しまして「次年度新旧委員長の引き継ぎ会」を行いたいと思います。すっかり春らしくなって参りまして、ツバメが空を飛ぶ光景を目にしました。反して、本日は余り喜ばしくないお知らせをしなくてはなりません。鈴木精一会員が2月末から足柄上病院に入院されているという連絡を受けましたので、お見舞いに行ってきました。症状もかなり悪化しているようですので、機会をみて病室(407号室)にお見舞いに行ってあげて頂きたいと思います。私達も日頃から健康に注意しましょう。

幹事報告 川口功一幹事

1.足柄ロータリークラブより「第5回国際交流青少年アドベンチャー会開催のお知らせ」が届いています。
2.先般行われた第9グループの合同ミーティングの収支決算書が届いていますので、回覧させて頂きます。
3.2780地区より、2004~2005年度拡大増強委員会委員を露木会員に、同年度財団補助金委員会委員を田中会員に、同年度ジャパンプログラム委員を井上会員に委嘱就任する報告書が届いています。


次年度新旧委員長の引き継ぎを行いました。

Posted by Yoshida at 17:10 | Comments (0) | TrackBack

2004年04月08日

 第1167回例会

会長あいさつ 田中秀明会長

 今日はお釈迦様の誕生日で花祭りです。それにふさわしく、満開のお堀の桜を見ながら例会に参りました。株価が12,000円をクリアし明るい兆しが見えてくることを願っていますが、私どもの会社では、材料のアルミが入手困難になり困っている状態です。様々な原因が考えられますが、噂では中国へ大量に輸出されているようなことも聞かれます。
 経済が活発になれば、現在ロータリークラブが抱える問題のいくつかは解消できると思います。ふりかえると、ロータリークラブは不況の真っ只中に誕生し、異業種の交流を図りながら相互の協力によって今日まで発展してきました。経済不況が続いていますが、ロータリーの理念の根源を考え直す時代にきているような気がします。

幹事報告 川口功一幹事

1.「第24回県西地区みんなの集い」が今年も開催されますが、例年にならって楯2つを寄贈いたします。
2.IT委員会のフォーラムについての案内が地区事務局から届いています。
3.先週の例会に出席されました大曲仙北RC福田会長より、御礼状などが届いています。
4.4月15日と22日の点鐘時刻と例会場を、くれぐれもお間違えのないようにお願いいたします。また、4月29日と5月6日は休会となります。

卓話「小田原の組木細工について」 山中成夫様(山中組工房)

 一口に伝統工芸と申しましても、これに携わる数えきれないほどの人々に支えられて今日まで残っているのです。まさに、その人達の涙と汗の結晶といえます。続けるということは並大抵のことではなく、私の家では5代110年にわたって受け継いでいます。
 組木は、ばらばらの数本の木を組み合わせて動物などの立体象形を作るものです。浩宮様(皇太子)の教材を手がけさせて頂きましたし、現在は愛知万博のための動物を作っています。組木細工は、知恵を使って分解・組立てするもので、古来から伝わっています。あの岡本太郎氏は生前「くずしてもくずさなくてもそのままで美しい神秘の細工」と書き残しています。
 寄木というのは、ご存知のようにいろいろな木を寄せて模様を作るものです。昭和10年に富士箱根国定(立)公園に指定されたために箱根山中から枯れ枝1本でも切り出せなくなり、そのため日本中からあらゆる木を集めて絵柄を作りました。現在では80%以上が外国産の材料が使われているようです。
 それから、からくり箱というのがあります。実をいうと、私は組木だけに専念したかったのですが、市の方針に乗って寄木細工を始めました。おかげで忙しさも増してしまいましたが、その合い間をぬって“ひみつ箱”を作り始めました。とてもむずかしいうえに、収入にならないので作る人も次第に減っていきました。これは、知恵を使って各パーツをはずしながら最後にふたを開けるというもので、私は7回から始まって55回まで考えました。回数をさらに増やすことはできますが、ただ単純なくり返しでは意味がないので、新たなアイデアを加えなくてはいけません。ある時、仕事で岐阜に行った折に岐阜城を見ながら実用的なひみつ箱を考えました。そのヒントとなったのが、鏡の裏にかくしてあったお金を夫のために役立てて土佐藩主にまで出世させたという山中一豊の妻のエピソードでした。その逸話から工夫に工夫を重ねて、預貯金2冊・1万円札20枚が入るひみつ箱を完成させました。残念ながら、今では家族にこのからくりが知られてしまったので使うことはできません。これは余談ですが、デパートに来店されたご婦人に「山内一豊ってご存知ですか?」と聞いたところ、とんちんかんな答えが返ってきたのにはがっかりしました。
 伝統工芸の世界では後継者不足が叫ばれていますが、現在では小学3・4年生を中心に必修科目として「伝統工芸」が取り入れられています。先生や教科書だけでは分からないことがいろいろあるため、全国でボランティアとして教えています。
 ある時から物事の“雑学”に関心を持ち始めました。いろいろなことを調べていくうちに、今まで知らなかった新しい発見をいくつもしました。その中のひとつで、五重塔や宮本武蔵の五輪書、さらに京都の大文字はいずれも宇宙の五元素といわれる地・水・火・風・空が関係していることを知りました。こうして得た知識を市民フォーラムなどで話すと、「とても参考になった」と喜ばれます。物事には、私達が知っているようで知らない部分がまだまだありますので、関心を持って調べるととてもおもしろくてためになります。また、日本各地を訪れる機会があるのでその地名の由来をひも解いてみるのも勉強になります。たとえば、「大分県は第13代天皇の命名から生まれた」とか「金沢の由来はその土地に伝わる昔話から」などで、ちなみに「小田原はアイヌ語が語源」というのが有力です。小学校の生徒には「自分の住んでいる所のいわれを調べるとおもしろいよ」と事あるごとに教えています。また、その土地の風土や歴史、偉人、風習、人間性を本で調べたり、見たり聞いたりすることによってその違いが改めて分かります。小田原でも名を遺す人物が表れることを常に思っています。
 「いろいろな雑学」を混じえてお話させて頂きましたが、皆様も「雑学」に関心をもたれるとおもしろいと思います。

Posted by Yoshida at 15:40 | Comments (0)