卓話「モンゴルについて」バヤラー ネレグイ様(米山学友会モンゴル)
私はモンゴルの首都ウランバートルで生まれました。16の民族からなるモンゴルの人口は約270万人で横浜市より少なく、そのうちおよそ202万人が首都に住み、面積は日本の4倍ほどです。宗教は仏教ですが、チベットから伝わったラマ教です。
モンゴルはソ連(現ロシア)に次ぐ社会主義国家だったため、8歳でソ連の教育制度をモデルにしたロシア語小学校の1年生になり、ロシア語での教育を受け始めました。ところが1991年にソ連が崩壊すると、モンゴル政府はソ連式の教育制度をモンゴル式の教育制度へと転換。そのため、ロシア人教師によるロシア語での教育を受けていた小学校2年生の私は、突然、モンゴル人教師によるモンゴル語での教育を受けるという非常に困難な教育環境に身を置くことになりました。
2003年に大学を卒業し、同年9月から翌年4月まで㈱小松製作所ウランバートル支社に勤務しました。この日本企業での勤務は、私の日本への関心を一層深めたのです。
ソ連当時は宗教の自由は認められず、1992年に社会主義から民主主義への転換が図られてから新憲法のもとで宗教の自由が保証された経緯があります。主要貿易品目としては、地下資源となる鉄鉱物、皮革製品やカシミヤなどが輸出され、石油製品・自動車・日曜雑貨・機械設備などを輸入しているのが現状です。
モンゴルは「草原」のイメージが強いですが、南側にはゴビ砂漠が広がり、国民のほとんどが遊牧民です。この砂漠地帯で生活する人々にとってラクダはあらゆる面で重宝がられていますが、ここのラクダは2コブラクダです。ゲルと呼ばれる折りたたみができる“住居”を使いながら移動するのですが、北へいくと“モンゴロイド”と呼ばれるエスキモーに似た生活を営んでいる貴重な民族もいます。ここではゲルではなく、皮製テントです。
モンゴルでは7月10~13日まで「夏まつり」といわれる最大の行事が行われ、伝統あるモンゴル相撲・弓技・競馬の3種目で熱戦がくり広げられます。競馬といっても日本のようにギャンブル性はなく、子どもが子馬に乗って競い合い、優勝者には政府からマンションや自動車が与えられるのです。
モンゴルでも正月はありますが、クリスマスはありません。なのに、正月にクリスマスツリーが飾られるという、違和感を覚える光景をよく目にします。これには、モンゴルの建国の歴史がかかわっているのです。長い間満州民族の支配下だったモンゴルで、1921年のある日、一人の青年が国存亡の危機を訴え軍隊を集め、満州民族排斥運動を進め、衰退し貧窮を極める実情を救うため、1週間以上もかけて鉄路でモスクワへ向かったのです。当時のソ連では、レーニンを擁する「赤軍」と国王派の「白軍」に分かれていましたが、その青年はレーニンを頼り、モンゴルの実情を訴えながら、支援を願い出ました。それと引き換えに社会主義体制を採択することを約束して帰国、ソ連の協力で満州民族を撤退させ社会主義国として独立したのです。以降70年以上にわたってソ連の影響を受け、文化や風習もとり入れられました。クリスマスもその一例といえます。
留学生の中には、いわゆる発展途上国からの学生も多く、引き続きご支援ご協力をお願いいたします。

会長あいさつ 豊田 靖会長
米山記念奨学会より「2010年7月の寄付金は1億9,700万円で前年比1,200万円減でした。会員数の減少に伴うと思われる普通寄付金の減少が、厳しいスタートの要因となっているように思われます。今年度の予算目標は前年度実績より2,700万円減の13億円で、日本のロータリアンが誇りとする米山記念奨学事業発展拡大のために今年度も是非ご支援ご協力を賜わりたいと存じます」というメッセージが届いています。改めましてよろしくお願いいたします。
幹事報告 吉田 孝幹事
1.地区大会への出・欠席の返事を来週までに事務局へ提出してください。地区大会本会議は10月17(日)で、昼食は各自で済ませるようにお願いいたします。
2.美術同好会写真展が飛鳥画廊にて8月25日から30日まで開催されます。NPO法人ヒマラヤロクタの森への支援も兼ねていますので、よろしくお願いいたします。
3.小田原で開催される青年会議所全国大会への招待状が届いています。
4.「次次年度RI会長に日本人ロータリアンが就任」という速報が流れました。次回の会議で反対意見がなければ決定ということになります。
5.ロータリー綱領のうち「翻訳問題」に関するアンケートが届いていますので、会長もしくは綱領などに精通した方に依頼して回答したいと思います。