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2009年12月10日

 第1429回例会

卓話「救急の現状と応急手当の重要性」原正充小田原市消防指令補様

 先ず、小田原市や全国の救急統計から見た救急業務の問題点についてお話をしてご理解を頂きたいと思います。昨年度全国における出動件数は510万件で、約6.2秒に1回の割りで救急車が出動していることになり、国民の27人に1人の比率で搬送されている状況です。救急件数はここ10年間で38%増、高齢化が進むなかで更なる増加傾向は充分に予測されます。これに対して救急隊は8%増にとどまり、負担が増している一方で、発動要請から現場到着までに要する時間は10年前の約6分から7.7分に、さらに到着から病院へ収容されるまで約26分だったものが現在では35分という結果がでています。この原因として、救急件数と病院照会回数の増加、収容不能状態の増大という相互関連がその一つとしてあげられます。
 救急隊は現場に到着した後すぐにその症状を判断して搬送先を選定するのですが、救急医療体制は初期(小田原市の場合は、休日夜間診療所や開業医などで比較的軽症者を受けもつ場合)・二次(手術や入院を要する場合)・三次(二次でも処置不能な場合)と分かれていて、県西地区の二次医療機関は臨番制を採用し8つの病院が担当していますが、諸事情が絡んで三次医療機関である小田原市立病院に集中するケースが発生してしまいます。
 さて、昨年度の小田原市の出動件数は8,892件ですが、小田原市では救急車の適正利用を促すリーフレットやポスターを2~3年前から作成し、その啓蒙に努めていることもあってか若干の増減をくり返してはいるもののほぼ横ばいとなっています。次に傷病程度別に救急医療をみてみますと、軽症(入院の必要性がなく、診察・治療後に帰宅できる場合)中等症(3週間以内で退院できる場合)重症(3週間以上の長期入院を必要とする場合)死亡(病院への搬送後に医師により死亡が確認された場合)の4段階に分かれ、小田原市の昨年度のデータでは軽症55%、中等症38%、重症5%、死亡2%となっています。先程申しましたリーフレットは、軽症段階での救急を抑制して臨番制などの救急医療体制を正常に機能させることを目的として作成されたものですので、是非ご協力をお願いいたします。救急搬送されるケースは内部系疾患による急病が60%と一番多く、ケガなどによる負傷者13%、交通事故による傷者11%、そのほか病院間の転移搬送・労働災害・ケンカや自殺行為・火災による負傷者などです。
 救急隊は救急資格をもつ3名以上で業務につくように決められていますが、例外として、小田原市では医師が同乗する転移搬送の場合は2名で出動することもあります。
 現在小田原市では26名の救急救命士と5台の救急車で皆様の命の確保に全力で携っていますが、救命士が現場へ到着するまでの時間は生死にかかわるものです。まして心肺停止に陥っている状態では1分単位で救命が難しくなり、脳血流がなくなることにより脳は元の状態に戻ることは不可能とされ社会復帰はできなくなります。こういうことから、その場に居合わせた人の役割や応急処置を施すことは非常に重要なものになります。
 救命は“4つの鎖”がつながっていなければ達成できないといわれ、これは「救命の連鎖」と呼ばれています。1つ目の鎖は「119番通報」で、2つ目は「現場に居合わせた人の応急手当」、3つ目が「救急隊が行う救急処置と病院搬送」、4つ目が「病院での救急医療」です。このうち1つでも欠ければ残念ながら救命はできません。皆様には1つ目と2つ目の鎖を実行して頂くために是非とも救急の講習を受けて頂き、正しい胸骨圧迫を取得してください。
 私たちの使命は、その字のごとく「命を救う」ことであり、そのためにも救急救命士の器管送還実習への同意をよろしくお願いいたします。

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会長あいさつ 関口富夫会長
 冬の夜空はとても美しいと申しますが、ふたご座流星群の天体ショーも見られそうです。天候次第ですが、澄みきった空を彩る星座にロマンを感じます。皆様も日々の喧騒から逃がれて、たまには夜の星を見上げてみてはいかがでしょうか。
 なお、米山功労者(マルチプル)の楯が届いていますので、この場をお借りして梅津会員・鈴木(孝)会員・松本会員に贈呈いたします。

幹事報告 堀金和代幹事
1.地区より「名古屋で開催される第22回全国ローターアクト研修会」の案内が届いています。
2.2012年~2013年度2780地区ガバナーノミニー候補者として鎌倉RCの菅原会員が選出されました。なお立候補受付けは12月17日までです。
3.当クラブの賀詞交換会は来年1月7日に河鹿荘で行います。下期のスタートにあたりますので、全員出席を願っています。

Posted by Yoshida at 2009年12月10日 16:04
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