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2009年07月23日

 第1411回例会

卓話「私が尊徳に惹かれた理由」 大連民族学院教授 王秀文様

 2002年に北京大学で「二宮尊徳シンポジウム」が初めて開かれ、日本文化の研究に携っていた私も参加いたしました。尊徳について本格的に見識を深めていったのは、2004年7月に東京・日本青年館で開催された「国際二宮尊徳思想学会第2回学術大会―二宮尊徳研究の過去と未来に参加したときでした。私にとってシンポジウム以上に有意義だったのは、大会後に実施された「二宮尊徳遺跡めぐり」でした。報徳役所跡、桜町陣屋跡、二宮尊徳資料館などを見学して尊徳の墓に詣で、海外の代表者だけが掛川市での「中国・韓国・日本と二宮尊徳フォーラム」に参加し、大日本報徳社も見学させて頂きました。同年に国際二宮尊徳思想学会常務理事に推薦され、12月に小田原市で開かれた理事会に出席した折りに当地の二宮尊徳博物館や尊徳記念館、尊徳の生家などを見学し、深い感銘を受けました。そして北京と上海に尊徳研究所を設立し、第3回学術大会を大連民族学院で行いました。このように中国でも尊徳の研究は徐々に広まっていることをご報告いたします。
 私が尊徳に惹かれた理由には、私の生い立ちと中国の国内事情という2つの大きな要因があります。私の半生において、①3年間の自然災害で極度の貧困生活を体験したこと。〓青年時代の4年間を貧しい農村で働いた経験から、農民たちの苦しさに対し尊徳と同じ思いを受けたこと。②そのような生活の中で見つけた僅かなチャンスを生かして生存のために必死で勉強し、労働に汗を流したことにより人一倍報いられ、誠実と勤労のありがたさを覚えたこと。③報いられた分をさらに教育・研究のために粉骨砕身して学生や若手教師を育て、高く評価されたこと。これらはまさに「一円融合」のとおり、自分の人生観が尊徳に重なっているように感じるのです。尊徳研究所を中国に設立したのは、尊徳の研究を中国で進める必要性があると分かったからなのです。中国は1978年の開放改革政策以来急激な経済発展を遂げましたが、同時に「格差」という言葉で表わされる大きな社会問題が生じました。所得・教育・医療などによる地域格差、民族間格差、階層格差などの悪化は、社会の安定まで脅かしています。加えて、人口13.6億のうち農村人口は9.4億を占め、社会福祉・教育・医療・所得などの面での遅れが目立ち、その中の2億位の働き盛りの農民が都会への出稼ぎ生活を余儀なくされ、農村のバキューム化も加速しています。まさしく、尊徳が生きた時代の日本の農村の縮図を見ているようです。政府も調和社会を目指して格差の縮小や農村問題の解決に力を注いでいますが、学術の面においても尊徳の報徳仕法や社会再建の経験を研究し、社会発展の一役を買う必要性は大いにあると感じています。
 青年時代での貧乏生活はそれまでの私の人生観と世界観、価値観を一変させ、貧しい人々を救うことが人生の目的と考えるようになり、尊徳こそがまさしく自分の理想の人物だと確信したのです。自分が描いた人物が実際に存在した事実を知った時の興奮は今でも忘れません。既に尊徳に関する『夜話』と『語録』などの中国語訳をはじめ『二宮尊徳の思想と実践についての研究』を編集出版し、これからも尊徳の報徳仕法や思想を教育を通して次世代、次々世代に伝えることが私の使命だと心に決めています。

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会長あいさつ 関口富夫会長
 昨日は46年ぶりの皆既日食の話題で日本列島がわいた一日でした。少し前の7月14日はフランス革命記念日で、歴史の授業では「1789の大革命」と年号を暗記した方も多くいらっしゃると思います。1789年のこの日、パリ市民がバスティーユの監獄を襲撃し「自由」「平等」「博愛」を旗印に革命が始まったのです。このときにできたのが、フランス国歌の「ラ・マルセーエーズ」で、日本ではこの日は「パリ祭」と名付けられ、特にシャンソンの愛好家に親しまれています。
 さて、来月にはフランスから交換学生が来日することになっていますが、全員であたたかく迎えたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

幹事報告 堀金和代幹事
1.10月10・11日に大磯プリンスホテルで開催される地区大会に参加される方は、回覧する名簿に○をつけて申し込んでください。
2.ロータリーレートが8月より1ドル94円になります(円安にならないうちに寄付をされた方が賢明かと思います)。
3.交換学生よりメールが届き、とても楽しみにしているとのことです。8月22日に成田空港に到着予定なので、最終例会にはご紹介できると思います。
4.来年1月の合同例会の協力委員を豊田会員が引受けてくださいましたことをご報告いたします。

Posted by Yoshida at 2009年07月23日 18:11
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