ガバナー公式訪問「ガバナーの卓話」 奥津光弘第2780地区ガバナー
ジョン・ケニーRI会長は、7つの優先項目を掲げた長期計画をたてました。その中の最優先事項である「ポリオ撲滅」は1985年から始められている最大の事業ですが、4ヵ国2,000人まで減少するという成果を上げました。さらに継続して完全撲滅するまで永久的に続ける方針に切り替えました。
次に水と保健危機・識字率向上ですが、私的にはポリオ撲滅よりも難しくエンドレスなプログラムだと考えます。深刻な水不足に悩む国では、水汲み作業は女性や子どもに頼らざるを得ないのが現状であり、通学や労働もままならないため識字率も向上せず悪循環になっています。これはロータリーだけの努力だけでは一向に解決できない問題だと思います。
職業奉仕はロータリーの根幹をなすといわれ続けて参りましたが、最近では軽視される傾向が強くなっているように見受けられるのでもう一度見直して頂くことをお願いいたします。
長年にわたる皆様のご協力により既に16,000人程の米山学友を数え、米山学友会も台湾や韓国で活発な活動をしています。昨年は中国でも米山学友会が組織されるなど順調に推移しているようです。
米山梅吉翁によって日本のロータリークラブが生まれたことはご存知のとおりですが、アメリカ追従型から脱して日本人の考え方に適応した組織に変えていけばもっと身近に感じられるのではないかと私は思っています。米山氏の精神やロータリーに対する思いやりは今日でも脈々と生きていると信じています。「ロータリーは見えないところに仕事があって、目立たないところに目を見張る」とか「ロータリーは友達作り、人作り、感動を分け合うところである」という考え方が基になっていますので、よく理解して頂ければとてもありがたく思います。日本各地では新世代を対象にした新しい組織作りの試みも始まっていますし、ただ手をこまねいているだけでなく工夫をする心がけは大切なことです。
地区方針としてロータリー財団への寄付は1人180ドル、米山記念奨学会へは1人2万円を目標といたしました。本年もご協力をよろしくお願いいたします。

会長あいさつ 関口富夫会長
待ち望んでいた「梅雨明け宣言」が出されました。その途端に温度も急上昇しているようですが、体調にご注意して負けないようにしてください。12日には、堀金幹事と同行して小田原RCの年初例会ならびに懇親会に出席し、同じ子クラブの小田原北RCの会長幹事の方々とも懇親を深めて参りました。
例年より早い梅雨明けのせいか、北海道厚岸より届けられる新さんまも、例年の7月20日頃より10日も早く入荷いたしました。焼いて良し、刺身でも良し――是非ご賞味ください。
このたび、野瀬会員が新しく店舗を開店されましたので、この場をお借りしてクラブからの記念品をお渡しいたいと思います。
最後になりましたが、本日はガバナー公式訪問です。この地区では2番目という早さで実施されますが限られた時間ではあるものの、この機会にロータリーについて一緒に学びましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
幹事報告 堀金和代幹事
1.地区より、来年度のGSEについての募集案内が届いています。
2.米山記念奨学会ニュースが届いていますので回覧いたします。
クラブ協議会は、質疑応答形式で行われました。
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辻秀志会員増強・職業分類委員長
7月14日に行われた会員増強セミナーに参加させて頂きました。当クラブは「純増2名」を目標に活動して参りたいと思いますが、来月の「会員増強及び拡大月間」を前に、増強維持へのガバナーの願いについてお聞かせください。また、第9グループが一緒に増強活動をすることは可能なのか。そして、決議23-34の浸透について新たな展開をお考えでしょうか。
(ガバナー)
クラブの例会に出席するのが楽しくなければ欠席者も増え、やがて退会につながるように思います。クラブの雰囲気を楽しくして、世の中に何か良いことをしようという観点に立って活動していただくことを重ねてお願いいたします。
職業分類をブロック単位でまとめ、職業区分でみた真空分野を浮き彫りにして増強に役立てることができるのではないかと申されましたが、新しいクラブを立ち上げるような構想に似て、これもアイデアの一つだと思います。グループ内のクラブ間で、双方の未職業分野の会員を紹介、推薦し合うという、これまでになかった考え方だと思いますので、是非テストケースとして実践してみてください。
決議23-34というのは「超我の奉仕」を条文にした決議ですが、RIでは歴史的記録にとどめる動きが出ています。ほかの同様な奉仕団体との協力をロータリークラブは好まないということが手続き要覧に明記されていることと、I‐serveとWe‐serveの関係もあって、RIにとって少々厄介な条項になっていることから、除外した方が人道的プログラムを自由に実践できると考えているようです。
RIの最大の事業であるポリオ撲滅はI‐serveでは不可能なことです。たとえ個人的に莫大な寄付をしても実践活動ができません。RI財団へ寄付してポリオ撲滅への資金に使用してもらうことで私たちの奉仕活動になる訳です。どうぞ寄付へのご理解を深めてご協力を重ねてお願いいたします。
新堀茂職業奉仕委員長
職業奉仕がロータリーの根幹をなす思想的背景であることは誰しも認識していると思いますが、その職業奉仕については様々な見解があり、理解するのには難しい面があると感じています。今年度は、職業奉仕月間やロータリー情報委員会を通じて特に入会年月の浅い会員に対する啓蒙活動の実施を考えています。テキストには、ロータリーeラーニングのページからダウンロードして使用する予定ですが、これは原理・原則を学ぶには適しているものの、日本の先輩ロータリアンの職業奉仕に対する取組みを学ぶには不向きのように思われます。
地区職業奉仕委員会編さんの「職業奉仕 その理解と実践のために」というテキストが発行されて10年が経過しますが、改訂版制作についてのお考えをお聞かせください。次に、手続き要覧の職業奉仕の章にはロータリーボランティア委員会設置について記されていますが、地区としての取組みをお話しください。
(ガバナー)
現段階では「職業奉仕 その理解と実践のために」というテキストを再発行する予定はありませんが、要望があれば職業奉仕委員会に指示を出して検討してみたいと思います。
手続き要覧にある「ロータリーボランティア委員会」ですが、地区としてもこの委員会を設けていません。RIから各クラブおよび地区に対し、管理運営委員会やポリオプラス委員会なども新設するようなことが指示されていますが、どこのクラブも発足させていません。地区では、ロータリー財団委員会の中にポリオプラス担当というセクションを設けてスタートさせました。また、地区広報委員会からロータリアン検索ネットワークを立ち上げたいとの要望がありましたので、準備作業を始めました。これはロータリアンの名簿をネットワークで検索できるようにするもので、個人情報に関連するため慎重に進めますのでご協力をお願いいたします。
川口功一社会奉仕・新世代奉仕委員
社会奉仕・新世代奉仕ともに、与えられた命題としては非常に大きく、1年という限定された時間内で、社会奉仕活動に関しては後につなげていけるような、全員で参加できる奉仕活動を考えていく予定です。新世代奉仕活動として本年度は青少年交換プログラムを控えていますが、当地区内での過去のトラブル例を教えて頂きたいのですが…。
(ガバナー)
青少年交換は、15歳から19歳までの青少年に外国を訪問したり留学する機会を与えるプログラムです。ロータリー財団が直接的に携わる事業ではありませんが、1グループに一人ずつの交換学生を受入れています。批判や苦情もあり、加えてロータリアンの高齢化が進むにつれて受入れる学生の処遇に戸惑うという声も聞かれますが、中止する訳にもいかないのでより良き方向を探しながら運営しています。
日本から送り出す学生については、拒食症と見なされた学生がアメリカから送還させられたことや、カウンセラーに多額の費用をだまし取られるという犯罪に巻き込まれたことがある位で、ほとんど問題は生じていません。反面、外国からの学生に対しては多々あります。言葉が通じず授業内容が分からないためになじめず、学校側も対処できずにクラブ活動に参加するくらいというケースがあります。一番多いのはホームシックにかかって帰国する学生です。また、カードを乱用して物品購入し支払い不能になった人や喫煙が直らなかった人もいて帰国させられた例があり、受入れ側からみると、概して食事面で戸惑うことが多いようです。
日本では危機管理委員会が設けられたこともあり、幸いにしてハラスメントは起きていませんが、今後も十分な管理体制でのぞむ所存です。
また、青少年交換学生報告書というものが毎月届きます。これにはカウンセラーからの意見や日常生活における学生の状況が記されていますので、お読みになられるのも参考になると思います。
吉田孝広報・IT・記録・雑誌委員長
CLPの目的は、効果的なクラブ管理の枠組みを提供することによってロータリークラブの強化を図ることとありますが、当クラブではCLP導入によって委員会が統合されてその数は減少しましたが、ほかにこれといった目立った変化が見受けられません。CLP導入によって活性化されたクラブの実例などをご紹介して頂けないでしょうか。また、CLP導入についてガバナーのご意見をお聞かせください。
(ガバナー)
CLPは2004年度秋にRIの理事会で決定されたもので、小規模のクラブを活性化させる目的でスタートした事業です。「導入が望ましい」から「導入しなさい」というようにニュアンスも徐々に変わり、この地区でも小田原城北RC以外は導入しています。しかし、活動計画書に掲載するプログラムが変わったこと位で、実体は余り変わっていないというのが私の実感です。今後どのように変化していくのか予測できませんし、書類上は多少簡素になったものの、理想の形に定着するまでは導入に対する正否の答えが見えません。
地区でも様々な見解があり、例えばクラブ奉仕委員会に属する職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕の3つの小委員会をクラブ奉仕委員会にまとめて一つにする意見と、そうすると独自性が消えて所属が曖昧になって活動しにくいという意見が出され、結局現状のままになった経緯があります。
個人としてはDLP導入の効果は認めますが、CLPについては残念ながら懸念しています。皆様には『ロータリーの友』などをよく読んで情報を把握して頂き、様々なご意見を提供してください。会員からの声を参考にして、地区としても効果的なCLPにしていきたいと思います。
貴クラブにおかれましても、CLP導入によって編成された現体制を検討し、改良を加えながらより円滑な運営を図って頂きたいと思います。
井島誠行クラブ管理運営委員会担当理事
CLP導入の頃より、RIの目標=地区の目標=各クラブの目標というように、いわゆるトップダウンでの活動内容の指示が強まっているように感じます。かつては4大奉仕の精神的活動が目標であり、クラブ中心の考え方が強くそれぞれのクラブで個性的活動が見られたように思います。本年度もその内容はかなり具体的で且つ多くあげられていますが、それらの内容を一つ一つ勉強してみるとそれぞれが意義深く価値のあることは理解できます。ただ残念なのは、その活動をどう支援したらいいのか具体的方策が分かりません。ポリオ撲滅にしても寄付金額の目標が提示されるだけで、例えば地域への撲滅の呼びかけなどの具体的な活動指示もないので、ロータリアンとして寄付さえすれば良いのかという疑問もわいてきます。本年度のような状態ではクラブ独自の奉仕活動も難しくなってきますので、クラブの会員活動の内容と地区もしくはRIの活動目標との整合性についてお教えください。
(ガバナー)
RIのプログラムは、地区やクラブで処理できるような規模のものではないため、それに協力するためには会員から寄付を募りRIへ託すという形式をとらざるを得ません。そうしますとクラブの奉仕活動が寄付だけに限定されることになりかねないため、それを補うために3年程前から補助金制度が実施されています。これは、一度RIへ寄付したものの一部を還元してクラブの奉仕活動に役立ててもらおうというものです。さらに3年後位には「ロータリーの未来の夢計画」が具体化される予定ですので、もっと充実したものになると思われます。
現状のように、RIへ一度納めたものからその一部がクラブに還元されてそれをクラブの奉仕活動に充てるという形式に対し私は多少の疑問を抱いていますが、皆様はどのようにお考えでしょうか。率直なご意見をお聞かせ頂いて、今後の参考にしたいと思います。
ガバナー公式訪問での「クラブ協議会」 (2009.7.16)
Posted by Yoshida at 2009年07月16日 17:59