卓話「損害保険会社の信頼回復に向けた取組み」
㈱損害保険ジャパン神奈川支店長 岡田正様
2004年~05年にかけて、損害保険会社に対して金融庁による厳しい立ち入り検査が行われました。主な内容は①損保商品が法令を順守して販売されているか。②保険金が正当に支払われているか。③過剰な営業活動や推進に対する検査・管理がされているか。などで、各々徹底的に実施されました。またこの検査と並行して、2004年~06年には調査命令・是正命令が同庁から指示されました。これは①保険金支払いの総点検を行い、支払い漏れ案件があった場合は遡って追加支払いをする。②契約内容の全てを点検し、受領保険料が過分の場合は払い戻す。というものです。
このような事態になった要因として①業界での販売競争の激化と外国商品の輸入およびインターネットでの販売などによる商品の多様化・複雑化に対するシステムが遅れたこと。②業績向上を偏重し顧客への対応がおろそかになったこと。などが考えられます。この結果、2006年には弊社を含めた数社が2週間の全面業務停止を受け、3か月毎に改善計画書を金融庁へ提出することが義務付けられました。
以上のような経験を深く反省するとともに、失った信頼を回復させるための取組みと改善計画を開始しました。先ず①「分かりやすい商品」をモットーに、商品パンフレットや申込書・証券の全面改定から始めまして、続いて②販売(募集)時に「顧客の意向」を確認し、代理店および会社の募集能力を向上させる意味での再確認テストの実施。③契約に関する理解を深めて頂くための手引きとしての「バイヤーズガイド」の作成。などを実行しました。
次に取り組んだのが、事故時における保険金支払い体制の改革です。これは①事故の受付け時に行う契約保険内容の確認強化のため、最新システムの導入と人員補強に重点をおく。②徹底した支払い漏れ防止を進める。③事故受付け時には、加害者と被害者の両者に対して解決へ向けてのスケジュールの説明を送付する。ことなどです。
「ゼロからの再出発」をした私共の業界ですが、以前の信頼を取り戻すために必死に手を尽くしたこの3年間でした。
外部に対してだけでなく、内部に対する改革もなされました。主なものとしては①営業活動には不可欠ともいえる推進キャンペーンが行きすぎないよう、随時チェックを行うこと。②社外監査役や社外からの参入もとり入れて、業務全般から販売商品を含めた各種審査会開始。などが挙げられます。
以上申し上げた活動を続けていますが、第三者からは①改革の内容をもっと広く伝える。②事故の被害者への対応をもっと改善する。③販売者の商品説明能力の一層の向上。などの要望が多く寄せられていますので、肝に銘じながら信頼回復に邁進したいと思います。
なお、損害保険協会発行の「バイヤーズガイド」ではいろいろなケースの事例を取り上げて、分かりやすく解説されていますので、是非皆様にご活用頂ければ幸甚です。

会長あいさつ 川口功一会長
テレビの地上デジタル化の期限が近づいていますが、並行して家電製品コードのワイヤレス化を総務省が進めていることをご存知でしょうか。現在でも身の回りにはコードのない電化製品が開発されています。その代表的なものは電磁誘導を利用したIH器具で、電流をコイルから発生させたものです。ほかには電波を電力に変換するもの、磁場を使って共鳴作用を利用するものなどがあります。このワイヤレスの開発は2015年を目安に進められていますが、そうなると私たちのライフスタイルも違ったものになるでしょう。
本日この場をお借りいたしまして、このたび本社へ異動されます武井玄仁会員に記念品を贈呈させて頂き、今後のますますのご活躍をお祈りいたします。
幹事報告 廣澤典昭幹事
1.2008年10月4・5日に開催された地区大会会計報告書と監査報告書が地区より届いていますので、回覧いたします。
2.年度初めに各委員長の方へお渡ししたバインダーに、本年度の委員会活動記録を収めて次年度委員長の方への引継ぎをお願いいたします。
特別プログラム「新型インフルエンザの話」 小林 泉会員
あっという間に世界に蔓延した新型インフルエンザですが、一般的には小康状態に入り沈静化したと思われているようでも、政府からは現在は第二期、つまり拡大期前という発表がなされました。その医療方針について矛盾と思われていることは、報道されている通りです。このインフルエンザの特徴は、400名近い感染者のうち85%が10代で、特に運動部に所属して発汗量の多い高校生がかかっていることです。彼らの行動範囲や登校範囲は広く、友人との会話も休むことなく続けているようなことも要因の一つと考えられます。
今回のインフルエンザはスペイン風邪と呼ばれる病原のウイルスと同タイプなので、これに対処できるワクチンの開発が進められていますが、このままの状態のままであれば、60歳以上の方々は安心してもいいでしょう。先程も申しましたが、感染拡大の心配は一応薄らいだようですが、動物を介したインフルエンザなどはいつ発生するか分かりません。万病の原因といわれる風邪に対しても、うがいや手洗いなど日頃の実行が大切です。