卓話「ネットショップその後と農業を考える」 吉田 孝会員
弊社で2000年12月からネットショップを始めたことは以前にも申し上げましたが、実は、同年春に横浜の同業者が自分の営業エリア内でネットショップによるガス器具販売を始めたことをしりました。当時は、インターネットで販売されるのは書籍やCDの類で、ガス器具の販売にインターネットを利用することに対して疑問視する傾向が強かったようです。半年を過ぎた頃に当事者に聞いたところ、まずまずとのことだったので私もその販売手法をとり入れ、1台、2台と購入申込みがあり興味を持ち始めたのです。その頃の業界では、ガス器具を販売して利益を計算する考え方ではなく、あくまでもガスを使って頂くための手段にすぎないというのが一般的でしたが、私はこのネットショップに着目し、ガス器具販売にも力を入れて全国展開することにしました。現在ではインターネット上に3店舗を出店し同価格で販売していて、お陰様で年商9億円を超えるところまで売上げを伸ばすことができました。
ところが、このネットショップには問題が山積していることが分ってきました。先ず、熾烈な価格競争に勝たなくてはいけません。売上げ額が多くなるに比例して人件費も増えるので損益分岐点も高くなり、それを解消するためには技術や設備投資し、新しいソフトを開発してシステム化を更に進めざるを得ません。この繰り返しですので、思ったほどの利益が見込めないのが現状です。
取扱い商品はガス器具はもちろんですが生活家電製品や業務用洗剤、沖縄の食材、米や食品まで幅広く、中には野瀬・峯両会員にご協力頂いているものもあります。このことにはガス器具は5~10年後でないと買い換えることはほとんどないので、サイト離れを防ぐ狙いもあります。リピーター率は19%位ですが、まだ予断は許さない状況で、今後の課題も解決していかなければなりません。
一方、ガスのバーベキューグリルというオリジナル製品の販売も手がけていますが、始めるにあたり堀金会員に大変お世話になり、とても感謝しています。今は製品のPRも兼ねて山梨県北杜市にショールームを設け営業展開をしています。そんな時、レンタル倉庫のオーナーと知り合い、廣澤会員からの情報も参考にして有機栽培の米もネット販売に入れました。さらに進んで田植えから収穫までを社員と一緒に経験する機会を得て3年目を迎えましたが、かかる経費から計算される収益を考えると日本の農業が抱える問題点も見えてきました。
現在、食の安全や自給率の低下が取り沙汰されていますが、このような貴重な体験を基に農業分野にも営業品目を広げて、利益を度外視して社会貢献したいと考え、一人で農作物栽培を始めました。ここでも専業農家の苦労を身をもって感じ、農作業に従事する方の苦労を痛感した次第です。日本の農業の行く末を考えた時、高付加価値がついたものに転換する必要性に迫られるのではないでしょうか。
余談ですが、八ヶ岳山麓の農家では山の斜面と日照時間の長さを利用し、太陽熱パネルを並べて発電しているとのことです。これも近い将来の農家の一つの姿といえるでしょう。
とにもかくにも、貴重な体験をした1年間でした。
会長あいさつ 川口功一会長
李RI会長は、強調事項として世界の子どもたちのことを考えたテーマをいくつか打ち出しましたが、学生時代に目にした『万葉集』の中に、子どもを詠んだものが多くあったことをふと思い出しました。中でも特に有名なのが、山上憶良の次の2首です。
銀も金も玉も何せむに 勝れる宝 子に及かめやも
(銀も金も玉とても何の役に立とう。すぐれた宝も子に及ぶことなどあろうか)
瓜食めば子ども思ほゆ、栗食めばまして偲はゆ、いづくより来りしものぞ眼交にもとなかかりて、安寐し寝さぬ
(瓜を食べれば子どものことを思い出す。栗を食べれば子どもがいとおしい。どこからやって来たのだろう。子どものことが目の前に浮かんで、なかなか寝つけないなあ…)
万葉の頃から子どもに対する気持ちはとても強かったということがよく分かります。たまには古い日本の書物をひもとくのもいいかもしれません。
幹事報告 廣澤典昭幹事
1.米山学友主催「国際交流会」が、12月13日の土曜日15時より平塚四之宮ふれあいセンターで開催されます。出席を希望される方は申し込んでください。
2.東大阪東RCより、前年度の「クラブ活動報告書」が届いていますので回覧いたします。
3.新会員候補者への異議がありませんでしたので、入会の手続きを進めさせて頂きます。
私の趣味 旅 行 山岸 清会員

カナダへ旅行した時のものです。ケベックシティは、石畳で坂のある街でした。