卓話「小田原漆器について」小田原漆器伝統工芸士 池谷元弘様

小田原漆器は今から約700年前の室町時代に、寄木は約200年前に誕生したといわれています。共に1984年(昭和59年)に国から伝統工芸品の指定を受けましたが、昔の城下町には漆塗職人がいて、今は国内で24か所に残っています。
漆はとても接着性に秀れ、風や雨に強く一度乾燥すると絶対に分解しない特徴をもっています。この性質を利用して、蜂は自分の巣を漆で木の枝に付けるのです。以前はやかんや鍋、薪焚きの風呂釜にあいた穴の修繕に利用されたので、大工や建具職人、風呂屋などに重宝がられたものです。このように、漆は接着剤としても大切な資源です。
また、漆は1日に1回しか塗ることができません。刷毛の毛には人毛が使用されますが、非常に高価なものです。
お渡しした資料には日本の塗物が紹介されていますが、その原料となる塗にはいくつか種類があります。木から採ったままのものを「木漆」といい、それに鉄粉を混ぜると黒くなるので「黒漆」と呼びます。木漆から水分を取り除いたものを「木白漆」とか「春慶漆」とかいいます。漆が固まって乾いた状態になるのを膠化といいますが、それには酸素と湿度が必要です。ですから、漆を塗るには晴れて風のある日よりも雨の日の方が適しています。先程も申しましたが、一度膠化してしまうと何物をもってしても溶けないので、9,000年も前の漆が発掘されています。
小田原城の銅門建設工事の際に掘った堀から、吉野紙で漉して絞った漆が発見されて保存されています。またその昔、上杉謙信は領民達の家の垣根に漆の木を植えさせたそうです。春にはその芽を食し、夏になると樹液を採って槍や刀に塗り、秋になると実がなって蝋をとったと文献に記されています。金沢では、加賀の前田家が奨励した地元の産業が今でも伝承され、多くの伝統工芸品が生まれています。
私は終戦後の1947年(昭和22年)から漆を塗り始めましたので60年になります。今では妻と二人で漆を塗る日々ですが、私の作品を愛用して頂く多くのお客様に心から感謝いたします。とりとめのない話でしたが、漆について新しい認識を得て頂けたならば嬉しく思います。


会長あいさつ 川田隆志会長
昨年度会員増強・拡大の表彰状が届いていますのでご紹介いたします。私の方針といたしまして、今年度のクラブ運営については皆様に承認頂いたクラブ細則に基づいて進め、変更事項については随時対応していきたいと思います。また、7月はロータリーの月間スローガンがありませんが、当クラブとして「クラブの棚卸し月間」と定めたいと思います。皆様には、クラブ全体や委員会を見つめ直して頂き、良い点や悪い点などの現状を把握してフォーラムなどで発表して頂いて運営に反映していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
幹事報告 釼持久資幹事
1.東大阪東RCより、アツヒト村に設置されているソーラーシステムの写真が送られてきましたので回覧いたします。
2.RIより『ロータリーワールド』が届いていますのでご覧ください。
3.地区より「奉仕プロジェクトの研修会案内」がきていますので、職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕の各委員長に出席をお願いいたします。