卓話「労務あれこれ」社会保険労務士 坂間雄一様

「消えた年金」とか「宙に浮いた年金」とか、何かと世間にご迷惑をおかけしています。
入社して社会保険の手続きをする時は、年金手帳で確認させて頂いていますが、提出が遅れることが多々あります。そんな時はやむを得ず年金番号を記入せずに書類を提出して、社会保険事務所の調査により手続きもスムーズに行くように便宜を図って頂きます。ところが先日、某会社で同様な方法で書類を発送したところ、新しい年金番号の手帳が届いたことがありました。事件として大きく報道されて人々が関心を寄せていたためか、幸いにして二重発行に気がついた次第です。現在取りざたされれている現状も、このような原因ではないかと思います。
平成11年からこの仕事に携わっていますが、基本的業務は労働社会保険の手続きです。最近では退職者とのトラブルや残業管理の相談などが増える傾向にあり、インターネットを通して情報を得た社員が会社と交渉するなどの問題も起きています。
また、ハローワークへ出向いて求人申込みをすることもありますが、定年延長制や再雇用制が導入されたこともあって以前と比べて手続きも厳しくなってきました。また、年齢制限にもクレームがついたり時間外労働や休日労働の規定についても、以前より踏み込まれた質問がなされます。
仕事柄、労働基準監督署へも出向くことがありますが、社会保険とか労働に関する役所へ持参するものはだいたい同じで、出勤簿・タイムカード・勤務シフト表・賃金台帳・時間外労働や休日労働に関する協定届・就業規則・直近の健康診断の結果・代表者印・場合によっては変形労働時間制に関する協定届などです。調査票に必要事項を記入して質疑応答に入るのですが、質問されるだろうと予想できる事項は依頼企業の代表者と打合せして回答を合わせておきます。
先日も某企業の代表者と同行して労働基準監督署へ行きましたが、主として労働時間と最低賃金について細部にわたって質問を受けました。代表者の方もうまく受け応えをしてくださったので、円滑に運びました。役所というと以前は縦割りの印象が強くて部署間の疎通も薄く、お互いが対立しているようでした。職場での事故も労災扱いか健保扱いかでもめた経験をされた方もいらっしゃるかと思います。最近は情報を共有しているようですし、だいぶ改革が進んだのではないでしょうか。
一般的に、社会保険労務士は企業の総務関係者などと業務を進めますので、企業を代表する皆様方とお会いする機会は余りないかもしれませんが、お分かりにならない事があればご連絡ください。
会長あいさつ 石原和夫会長
中小企業であり、しかも同族会社の場合、何の価値もないような株式を財産だとみなされて相続税を負担させられるケースがよくあります。法律で決められているとはいえ、私達からすると、こんなことが続くと中小企業を継ぐ人は途絶えてしまうように思えます。大手上場会社は別として、日本の経済を支える力の90%近くは中小企業の活動力によるものと考えます。政治献金への期待はありませんが、中小企業育成に力を注いでいかないと日本の将来が危なくなると思うのは私だけでしょうか。
そんなことから、中小企業を継続する意志をもつ者に対して、スムーズに事業承継させるために株の評価を下げてもらうように幾度もお願いをして参りましたが、どうやら実現しそうで、とても嬉しく感じました。
幹事報告 井島誠行幹事
相模原グリーンRC発行の『私の職業倫理観』という冊子が送られてきましたので、お読みください。