卓話「ガバナー公式訪問」に際して 西田隆ガバナー

2月の国際協議会において、ビル・ボイド会長エレクト(当時)は「これからのロータリーが衰退するか発展するか、それは世界中のクラブのお一人お一人にかかっている。会員の意識次第だ」という意味のことを話されました。
それではどうすれば、会員の意識を変えることが出来るだろうと思いながら帰ってきました。それで地区協議会の際に「クラブ奉仕に重点をおいて参ります」と申し上げました。
ところで、ロータリーって何でしょうか?私は「心の状態を高める運動、相手の人格を認め、相手を思いやる気持ちを寛容する運動」が、ロータリー運動であると説明しております。
ロータリーの奉仕とは何でしょうか?それは、今申し上げました「ロータリーは何か」ということの延長線です。さらに一層自分の心の状態を高めることがロータリーの究極の目的であり、奉仕です。
もしも、ロータリーの楽しい思い出の積み重ねが素晴らしいものだとお一人の会員が思われたら、来週の例会に出るのが楽しいな、待ちきれないなと思われたらそのクラブは素晴らしいし、在籍している会員の方も素晴らしい方であると思います。しかし、人間というのは本来そういう性善説で考えられるものではないというのが事実です。道路の向こう側のお店が潰れれば、自分の店が繁盛すると思っても、それは一概にその人を責めることはできません。
ロータリアンの皆様はそれぞれ異なった人生経験をしておられます。ですから、私からみれば皆さんが、私の人生の先生であると思わなければいけないのです。仮に50名の会員を要するロータリークラブがあり、その一員であったとします。自分にとっての先生が49名いるわけです。素晴らしいことなんです。しかし、これは人から学ぼうという気持ちを持って出来るのです。持たなければそれでおしまいです。俺ほどのものは無いと高をくくれば、その人はそこで止まりです。何かしら学ぶ所があるのが、人間です。
会員増強は、何の為にするのでしょうか?それは自分の為です。クラブ財政だけではありません。今申し上げましたように「人生の先生」を一人呼んで来るようなものです。先生は、なるべく多い方が良いです。そう考えれば、会員増強ばっかり言っていると思うこともなく、自分の為であると考えれば、どこかにいい人がいないかなあ、という心境に成ってもおかしくありません。要するに全てが自分の捉え方だと思います。
たとえ10名のロータリークラブに入ってもそれなりの良い点もあります。それは何かといいますと、ロータリーの世界に入るパスポートを得たということです。バッジを付けて他のクラブへ出向けば、多くの人が快く迎えてくれます。日本には9万人を超えるロータリアンがいますが、ロータリアンの資格を活用して、一人でも多くの方と出会ってください。
米山や財団の寄付、青少年交換、GSE、どれを考えても俺はヤダよ、そんなことばっかりいうなという反発も確かに一部にございます。ところが、そういうプログラムを提供しているロータリー財団の側は、どう思っているのでしょうか?CLPという現在の会員減の実情に合った組織作りをRIは推奨しています。
私はそれに対し「組織の問題以前にやることはないのか?会員一人一人の意識改革をすべきではないのか?」ということを伝えました。
ロータリー運動というのは、素晴らしい一種の哲学であり思想です。その根底にあるのは、利己と利他との調和であり、手続要覧にも書かれています。いつか「君ね、りんごを二つに割ったらどっちかが少し大きくて、どっちかが小さかった。相手にどっちを上げるの」と聞かれたことがあります。「少しでも大きい方を相手に差し上げますよ」「そうなんだよ、それがロータリーなんだよ」――相手の利益と自分の利益を調和させる、利己と利他との調和、これがロータリーの基本的な考え方です。これは、言う事は簡単ですが、なかなかそういかないのが
今の世の中です。
ローターアクト、インターアクトを提唱したら、その委員長だけでなく、会員の方々も研鑚するためにどんどん例会に出席して奉仕作業も一緒に行い、共に経験し、それによって自分を少しでも高めてください。また、若者の心理を知ることも出来ます。そう考えて頂きたいと思います。
ロータリーは有った方が良いとお思いでしたら、私が先程来述べている「心の改善」を是非おやりくださり、思いやりの心を寛容してください。そこから、ロータリー運動が全て始まるのです。お伺いして「180ドル、2万円お願いします、会員増強1名以上お願いします」と申し上げなくても、お一人お一人がこの機会に、「よしもう一度ロータリーを考えてみよう」と思ってくださることをお願いしているのが、私の公式訪問です。
会長あいさつ 石原和夫会長
小田原中RCは創立27年目を迎えました。会員51名のうち女性が1名で、平均年齢60.42歳です。出席率は前期93.82%、当期も9月末現在93.7%を維持しています。
クラブテーマは「会員の増強拡大」と「出席率向上」で、創立25周年を記念して友好を結んだ東大阪東RCの例会進行を参考に、新しい運営を見出しているところです。そのほか、各奉仕活動を活性化して、環境整備・WCAの援助・青少年の健全育成・ポリオの撲滅・被災者や飢餓難民の救済等を積極的に展開していきたいと考えております。また、CLPについての勉強会を催して理解を深めていきたいと思っています。