卓話「植木と環境について」 小田原植木(有)近藤増男様
一口に“植木業”と申しましても多種にわたっていますが、一般には庭の手入れをする庭師を思い浮かべると思います。ほかに、事業としての造園業や設計コンサルタント、私が従事しているような植木生産卸し業があります。
元々、植木は経済的に豊かであったり地位の高い人が植えたもので、庄屋、大名、神社仏閣などから始まりました。ところが、戦後の農地開放以降大きく変化し、中小企業も立入りやすくなったのです。
私は1969年(昭和44年)に東京農業大学造園科を卒業し、すぐに家業を継ぎました。当時は畑が荒れていたので人手を頼んで開墾し、木を植えることから始めたのです。東京オリンピックを契機に高度成長の波に乗り、公害や緑化問題も絡んで景気が上昇、並行して植木業も力をつけてきました。植木というのは、商品回転率が遅い材料の一つであろうと考えられますし、商売としてもサイクルがゆっくりしているので、営業を始めるには相当な覚悟と誇りが要求されるでしょう。バブルが崩壊したあとの1995年(平成7年)から2年間にわたって全国植木協会副会長をおおせつかり、荒廃した植木業界を立て直すために21世紀のビジョン作りを手掛けました。
そのビジョンの中で1.社会の要請に応えた事業をしているかを検討する。2.経営の近代化を探る。3.プロとして、素材を大事にしながら社会に役立つような方法論を考える。4.情報社会においてのPR活動。という4項目から様々なビジョンを作成いたしました。その中でネットワーク型植物園を作ることになり、日本列島植木植物園の実現となった訳です。
閉鎖的だった業界の情報公開と、公共事業中心のために失った園芸文化を取り戻すことを掲げてスタートしました。そして、開発や物作りから離れて、癒し系の植物に比重をかけるという発想の転換もコンセプトの一つで、園芸セラピーという言葉も生まれました。植木を作るばかりではなく、勉強しながらユーザーへ提案できる植木業を目ざそうとしています。
感謝とか、安らぎというものが生活の中から消えつつあり、殺伐とした世の中になってきているように感じるのは私だけでしょうか。園芸に携わる私達のわずかな力で人間らしさが少しでも取り戻せるならば、とても嬉しい限りです。現在、日本列島植物園には60数社が加盟していますが、最終的には120社を目標にしています。
21世紀のビジョン作りに係った時、安達瞳子さんから「植木を生産することは、緑の命を誕生させ、それを育てて育成し、その根をもった生き物を以って社会を創造する。自然を超越した素晴らしい仕事です」との評価を頂き、この言葉を念頭に置きながら与えられた仕事に携わっています。
植木を通じて少しでも喜んで頂けるような場所や、社会的不安要素をいくらかでも軽減してもらえるような場の提供をしながら事業に遭進していく所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
会長あいさつ 池田宏行会長
新年賀詞交換会には多数のご参加を頂き、ありがとうございました。
1月は「ロータリー理解推進月間」で、ロータリアンはもとより、会員以外の方にもロータリークラブについて理解してもらうことが目的です。「ロータリーの友1月号」に、ロータリークラブについて詳しく掲載されていますので、是非お読みになって頂き、ロータリーの原点を改めて見つめ直してくださるようお願い申し上げます。
幹事報告 豊田 靖幹事
1.先週申し上げました上半期決算報告については、後ほど片桐会員より発表して頂きます。
2.後期会費納入を1月末日までにお振込みください。重ねてお願いいたします。
3.会報委員会より頂いた「交通安全」のお守りを、皆様のメールボックスに入れておきました。