卓話「江戸庶民の生活とエネルギー」 日本原子力文化振興財団プラネット 伊藤直次様
江戸時代のエネルギーについて、それを人々の暮らしの中に見ると、日の出と共に起き、日の入りと共に眠るという生活でしたので「照明」については、学者や役人は行燈の光をもとに作業をし、電灯の代用となるものは「ろうそく」でしたが材料が高く高価なものでした。次に広く使われていたのが「なたね油」です。一般庶民には「鰯油」や「鯨油」が使われていましたが、廉価である反面悪臭が強く、上層階級には嫌われていました。「調理・炊飯」では、薪を釜戸で燃やす以外に方法はなかったようです。各自(各家)が山(里山)を所有していて、そこから伐採してきては補充のために植林するという繰り返しだったわけです。「暖房」については、囲炉裏、こたつ、火鉢などがありましたが、0℃近くなってもそれらだけでしのぎ、とても我慢強かったようです。「衣類(着物)」の材料は木綿、麻、絹のいずれかでした。
以上のことから、エネルギーの源は植物(一部動物)であり、全ての植物を成長させるのは積算された太陽のエネルギーですので、人間が生活していくうえで必要とするエネルギーの全部は、太陽であるといえます。
江戸時代の主要産業は「農業」で、主産物は米でした。米作りの工程は今と変わりませんが、人力と家畜に頼らざるを得ない時代でした。「漁業」の動力源は人力だけだったため、同じ量の魚を獲るのに必要なエネルギーは、現在と比べると100倍ぐらい違うといわれています。「製鉄」の技術は、砂鉄を木炭で燃やして加熱するもので、現在より6倍近いエネルギーを使ったとされていますので、どうやら現在の方が合理的といえるようです。
エネルギーバランスとリサイクルについて申しますと、熱エネルギーはほとんど燃焼によって得られますが、エネルギー源は薪を中心にワラや落葉などを使い、これらの植物の成長は太陽エネルギーの光合成によるものです。伐採したあと同量の植林をすることによって補われ、その森林は以前と同じ状態で維持することができます。
石油や石炭は、過去の太陽エネルギーによって作られた「地中に眠る遺産」ですが、無尽蔵ではないのでいつかは使いきってしまう時がやってくることは確実視されています。
原子力については、Co2削減のため「京都議定書」でもうたわれていますが、現在の国民感情を察すると積極的に利用することは避けられているようです。元になるウランは太陽エネルギーからできたものではなく、「大宇宙の遺産」です。
過去の“遺産”を食べ尽くしているのが現在の私達なのですが、どうすればいいのか分かりません。江戸時代は物事が合理的で、私達の生活をその時代へ戻すことは無意味であり不可能なことですが、地球を守る意味でも、現状と江戸時代の文化を比較しながら考えて頂きたいと思います。
会長あいさつ 譲原 彰会長
私達の任期もあと1ヶ月余りとなりました。2007〜08年度ガバナーノミニー対抗立候補者の件については、理事会で検討の結果、当クラブとしては推薦を支持しないことに決定いたしました。
6月2日午後6時より、創立25周年記念事業等についての反省会を開くことになりました。突然のことで申し訳ありませんが、詳細についてはお渡しいたしました案内状をご覧頂き、今月30日迄に出欠席を連絡してください。
5月28日付のタウンニュース紙に、当クラブがRI会長賞を受賞した記事が掲載されますので、是非ご覧ください。
なお、国際親善奨学生選考審査の結果、鈴木さんは選考に漏れたという連絡が入りました。残念ですが、次回に再挑戦して頂きたいと思います。
幹事報告 西山文男幹事
1.1953年(昭和28年)に発刊された「ロータリーの友」第1号の復刻版が届いていますので、回覧いたします。なお、4月30日に行われたRI会長との討論会の模様も掲載されていますのでお読みください。
2.〓冊子「ロータリー情報マニュアル」の購入申込書、〓米山記念奨学会会報と35周年誌が届いていますのでそれぞれ回覧させて頂きます。