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2004年01月15日

 第1156回例会

会長あいさつ 田中秀明会長

 新年早々、鳥インフルエンザやSARSの再発生、さらにアメリカでのBSEと、世界を揺るがせるニュースが飛びこんでまいりました。これらについては、機会がありましたら小林会員や菊地会員からお話が聞けるのではないかと思います。

幹事報告  川口功一幹事

1.2003~2004年度中間決算報告書をお配りいたしましたが、会計の石原会員が欠席のため、今月の最終例会日(29日)に説明させて頂きます。
2.2月5日は「故立川伸一会員の追悼例会」とさせて頂きます。
3.美術同好会より案内はがきが届いていると思いますが、会員・家族を含めて多くの参加をお願い申しあげます。なお、年賀はがきを使用していますので、お年玉抽選に当選したものは景品と交換して頂いて構いませんが、はずれたものは「書き損じはがき」とさせて頂きますので一寸木会員に返却してください。

卓話「わが人生と玩具~日本経済の中の箱根物産の現況」 露木英治会員

 先ず箱根物産の現況から申しますと、現在、箱根物産関連の企業数は184ですが、売上げ高は51億6,200万円であるものの10年前と比べると半分で、減少の一途をたどっていて歯止めがかかっていません。従業者数をみると公的には685名となっていますが、年間5%の減少がずっと続いているのが実情です。高齢者の増加や企業倒産などが主な原因と考えられますが、とにかくとても厳しい状況であることははっきりしています。先程申しあげた企業数は登録されているものだけですので、実際にはもっと多くあります。
 いわゆる問屋といわれる企業は小田原市内で40社ほどありますが、北海道から沖縄まで日本全国に出荷しています。ですから、観光地で売られている木製の土産品のほとんどは小田原で製造されたものです。40の問屋がそれぞれの分野の得意な地域をもっていて、カバーしています。地域特産とか地域限定という“レッテル”は見せかけのもので、実際のところは「小田原産」なのです。
 一口に箱根物産品といっても様々な部門があります。一つは、ろくろを使ったもので、その代表的なものがこけしです。次には、板モノと呼ばれるものです。宝石箱や秘密箱などで、指物といわれています。それから、寄木細工というものがあります。象嵌もその一種で、小田原では木象嵌が作れる人は3名になってしまいました。ほかに組木があり、この製品は日本の市場より主に輸出用として作られています。これは、天候によって木の収縮が生じるのでとてもむづかしい作業です。そして、今では需要が少なくなりましたが、キャビネット、ワインクーラー、トレー、サラダボールなどがあります。
 木製品といっても、用途によって使用する木の種類は違いますので、各企業は各々の扱う分野に適した木材を常に確保しています。木の硬さや色を基に、この貴重な木をどう生かすかは企業の技術次第です。木は生き物ですので、強制的に乾燥させた木は余り好ましくなく、雨ざらしにして自然乾燥させるのが一番の方法です。完全に乾いたと思っても12%の含水率が残り、これ以上は無理です。1本の丸太を加工する場合、その全てが使えるというわけではなく、皮をはいだりすると、実際に使えるのは3分の1から5分の2くらいです。今では、使用できない部分を利用して再生する方法も考え出されており、無駄のないような資源の有効利用を目ざそうという動きが強まっています。
 私が小田原へ来たのは昭和53年頃でしたが、当時は見ること聞くこと初めてのことばかりでしたので、分からないことは恥も外聞もなく聞きまくりました。木工業に携わっていますが、木の特性についてもようやく分かってきたというのが本音です。「わが人生と玩具」はまだ続きますが、これからも、多くの人と出会っていろいろなことを教えて頂きたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by Yoshida at 2004年01月15日 13:32 | TrackBack
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