2002〜2003年度「クラブ運営方針について」                   会長 片岡 悟
 四国は春であった。ある農村の小学校の傍らを通ったとき、桜の下を子どもが花びらと一緒に走ってきた。
「お遍路さん、お使いなされや」五十円玉がひとつ汗ばんだ掌にあった。
「ありがとう」と受け取り、身をかがめて、「どうして僕にくれるの?」とたずねた。
「うち、毎日、おやつ代に五十円もらうねん。そやけど、お遍路さんを見たら、この五十円はあげるんやで、そうお母ちゃんにいわれとるねん」もう一度、礼をいって歩き始めたが、涙があふれてとまらなかった。
「あの女の子は、パンやケーキを買いたいだろうに、お遍路さんの方がかわいそうという母親の言葉を素直に信じて五十円をくれた。……」



  2002〜'03年度RI・テーマ「自愛の種を播きましょう」                     ビチャイ・ラクタル                2002―'03年度国際ロータリー会長
 慈愛こそ、すべてのロータリーの仕事を最善のものにする原動力です。
 
「慈愛」とは己を忘れ、他を利することです。
            (ハーバート・G・ブラウン)
 未来ハ如何アルベキカ、汝ノ現今ニ播ク種ハ、ヤガテ汝ノ収ムベキ未来トナッテ現ハル
ベシ                 (夏目漱石)
「ロータリーの本質」とは
 週一回の例会と呼ぶ親睦の場に出席して、互いに相和し、互いに切磋琢磨し、そして実力を涵養し、人格を形成することによって各人が精神世界の高揚に努める。これがロータリーで言う奉仕への出発点であり真の目的であります。
 創立23才の青年ロータリークラブは若者らしく理想を語り、誠実な行動をもって21世紀に於けるロータリーの有様に対処いたします。クラブに慈愛の種を播き、新しい和を創造し、「超我の奉仕」を実践いたします。この様にロータリーの基本的な原理・原則を忠実に受け継ぎ、保持することにロータリーの不滅を信じます。

1. 会員の輪を拡げる
2. RIと財団プログラムへの参加
3. R財団・米山奨学会への協力
4. そして…

「ロータリー」を問われて、「これがロータリーです。」と答え、説明できる「ロータリーの見える奉仕活動」を行ってみたい。
 ロータリーはあくまでも職業奉仕を通じて事業の啓蒙思想を指導する機関です。ロータリーの奉仕とは、ロータリアンに奉仕をさせるための訓練の場であり、実習の場であり、人間形成の場でもあります。ロータリーは人を育て、その人を社会に寄付するという考えを持った人達の集まりであります。
 21世紀の若い世代に、ロータリーの陰徳・この目に見えない隠れた美徳を推奨するだけで、果たしてその共感が得られるのかどうか危惧があります。
またクラブはいかに立派なロータリアンを育てられたか、いかに良き人造りをなされたかについて、クラブの財を評価されることもあると思います。
「慈愛」とは超我の奉仕、理念としてロータリアンの自己犠牲が求められます。それがロータリー組織の永続を確実なものとする最善の方途であるなら、全てロータリアンは原点に立ち戻り、ロータリーの基本であるクラブ奉仕への参加が要請されます。
併せて各クラブが奉仕活動で最良の成果を達成されることを。その一つが「ロータリーの見える奉仕活動」であります。


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